The Stone Roses/One Love

One love we don't need another love
One love one heart and one soul
We can have it all
Easy peasy 

なんだか思わず「すげー」って言ってしまうような歌詞なんですけども。ローゼズですよローゼズ。初期の頃の曲なんだけど、当時シングルでしか発表されてなくて、あの名盤、1stには収録されてない。当然B面の「SOMETHING'S BURNING」も。プロデュース&ミックスはJOHN LECKIEです。「ONE LOVE」は後に出た1stのベスト盤に入ってる。A面もいいけどB面もいいよ。8分近くもあるんだけど、「FOOLDS GOLD」路線のマンチェダンスナンバー。甘いイアンのボーカルも(しかもすんげぇ不安定(笑))、ファンキーでダークなレニのドラムもブルージーで粘りがあるんだけど透明感のある音が最高のジョンのギターやマニの絶妙すぎるベースも全部ローゼズじゃなきゃ味わえない。この気だるいアシッドグルーヴは最早魔法。ありえないっす。時代なのかなぁ。これリアルで聴いてた人はそりゃ「次の時代はローゼズだよ!!」とか騒ぐって。「ONE LOVE」は90年に、つまり1stアルバムが出たその後に出されたシングルなんですけども、もうローゼズ節全快にして全開。「FOOLDS GOLD」のあのグルーヴ、「SHE BANGS THE DRUMS」のメロディー。「ELEPHANT STONE」の幸福なアシッド感、「THIS IS THE ONE」の泣いてしまう感(笑)など詰め込みまくった7分45秒の大名曲。マニのベースとレニの、もう「レニは神」としか言いようがないドラミング。どーやって叩いてんのこれ、と思わず言いたくなってしまう。とにかくこの最強すぎるリズム隊の上にジョンとイアンだなんて。個性的にも程があるだろって言う。最近クッキーシーン誌かRemix誌かのどちらかで「ロックで踊れ」なんて特集がされてましたが。私にとってロックで踊れ=ローゼズなんです。絶対。サビ前のあの高揚感。抑制を抑えたイアンのボーカルだからこそぞくぞくする。永遠に続くかのようなレニの叩きっぷりも。陶酔感すら感じてしまうジョンのギターも。センスありすぎて閉口してしまうマニも。ローゼズはどこまでも人を幸福に躍らせる。聴いていて気持ちがいい。このシングルを出した頃がローゼズの絶頂だったこともあり、そういう空気が詰まっている。暗闇の中で客がまるでパーティーのように踊り狂う。メンバーの姿はシルエットのみ。そんなライブを見てみたかった。あぁもう本当に心から見たかった。一度で良いから。時が戻せるならばローゼズのライブを。お願い神様。と、今でも思ってる。


このクソ餓鬼どもが私の憧れでありました。今もそしてきっとこれからも。「憧れられたい」と歌う彼らは私が上を向くきっかけになりました。ローゼズはもういないけれど。DANCE IS FOREVERそしてROCK IS FOREVER