荒木和作&やまだあきら/和作

1974年に発売された「荒木和作&やまだあきら」の1stアルバム。男二人組ユニット。ジャケが怪しいよね(笑)。「日本のエリック・カルメン」と言われていたらしい。つまりはパワーポップなんだけどもさ。確かに一曲目の「ドライブ日和」とか、ラズベリーズばりの爽快&ソフトな凄くいいメロ。シャムロックがネオモッズ寄り、バッヂがもうちょいぐわーっとパワフルな感じだとすると、和作は一番日本っぽい気がしないでもない。全編通して聞くと『日本の』パワーポップだなぁと実感します。ちょっと湿っている感じというかね。74年だからってこともあるのかもしれないけど。サニーデイとかはっぴいえんどっぽいシティーポップスの面も見えるんだよなー、と思ったら。コンピの『喫茶ロック』に収録されているそうだ。納得。ムーディーでフォーキーな感じが強いと思う。フォークブームっていつなんだっけ?あんま詳しくは知らないけど。和作だとフォークっぽいって言っても日本寄りのマイナーキーモノって寄りは本家アメリカモノに近い気がします。「花の様に」は本当に素晴らしい。小粋なポップス。照れくさい歌詞。やる気のなさと透明さの間にあるような声がいいなぁ。アコギものんびりしたギターソロも背伸びしていなくて素敵。正統派ジャパニーズポップスを愛する人には是非お勧め。勿論ラズベリーズ好きなパワーポップファンにも。めちゃめちゃポップス寄りだけどね。
茶店でコーヒーを飲みながら聴いたらいいなぁ。お天気の日に。