クッキーシーンを読みながら

クッキーシーンのおまけCD。MICHAEL CARPENTER/Rolling BallCHRIS VON SNEIDERN/The Wild Horseからの曲が最後に収録されていましたね。どちらもこの前Wizzars In Vinylから発売されたギターポップ/パワーポップです。どちらもエヴァーグリーンな良作。前者はオーストラリアのシンガーソングライターで、少し鼻にかかるような声と思わず外に出て行きたくなるようなきらきらさ。60年代の輝きを21世紀に持ってきたような音。プロデューサー業も忙しく、地味にも結構な大御所。10年選手のベテラン。後者はさらに甘くて軽いポップ。アメリカのシンガーソングライターです。小粋なピアノが耳障り良く響く。こちらはもっとスウィートで広がりがあって、ベンフォールズ的な感じ。彼の言う「ポップとは笑顔で歌われる音楽」ってのがとてもよく表れている。こちらは20年選手の超ベテラン。どちらも本当にいいなと思う。
で、面白いのは彼らがどちらもインタビューで「現在の流行は追わない」って言ってる事。FOUNTAINS OF WAYNEの人も同じ事言ってたけど。あと、どちらも大御所の割にカタログの終わりのほうにひっそり載ってる事(笑)。目立たないけど時代に流されずにいい音楽を作り続けるってのは本当に大変な事だと思うし、そんなことをしてしまう二人には真に敬意を払いたいと思います。
マイケルカーペンターがインタビューで「僕は確かに雑誌の表紙を飾った事もないし大スターでもないけれど僕のレコードは素晴らしいはずさ。だって僕は心底『作りたい!』と思ったレコードを作る事が出来ているから」って言っていて、本当にいい事いっているなぁと思った。
私はインディー大好き人間ですけども、現在インディペンデントで活動している人たちを余計に応援したくなる言葉だ。ファンにとって、アーティストがテレビ出るよりも雑誌の表紙になるよりももっと嬉しいのはいい作品を作ってくれるってことだからだ。