The Rising Storm/Calm Before the Rising Storm/Alive Again at Andover

さて。今日は青春ガレージ/トワイライトガレージ、The Rising Stormなんですけど。67年の作品。ジャケからしても分かるとおりに「若いっ!」って感じのガレージサウンド。「青臭いガレージが聴きたい」って言ったら薦められたものだけに繊細で青くて「ティーンエイジャー」って香りがする。
元はかなり貴重なものだったらしく、オリジナルのレコードはウン十万の世界。500枚限定プレスだから当たり前か。「うわぁ、いかにも」って感じのガレージサウンドもいいけど、昔の映画に出てきそうな切ないコーラス、ブルースハープ、アコースティックサウンド、オールディーズなメロディーな内省的な感じの曲が泣ける。「ホントに若者なんですか」ってくらいにしんみりとした哀愁が漂っている感じのサウンドがいい。けどどれもキラキラしている「若者」って感じのガレージサウンドだ。暴力的じゃなくて、やっぱ青臭いというか、そういう「勢い」系。んでもやっぱりFUZZギターが炸裂している。名盤と言われて納得の1枚。
その時にやっぱり薦められた「SUMMER SOUND」も結構聴いてるんだけどさ。
RADIOACTIVEって、CDの背表紙が死ぬほど探しにくい。並べてるとどれがどれだか見分けが付かない。全部同じ。去年レディオアクティブから出てたパンダミレニウムはKINKSのビレッジグリーンみたいで好きだった。…買ってないけど。

ザ・スパイダース/アルバムNo.1
66年に発売されたスパイダースの1stアルバム。GSです。またも親が喜ぶシリーズ。確かCD全部再発されてるはず。違うかも。けどグループサウンズってむしろ若者が好んで聞いてる感じするね。新鮮なのかな。私もそうなんだけど。
つか。マチャアキがわっけー。堺正章が若すぎて驚く。井上順はカッコ良過ぎる。ジャケに若さが漂ってるよね。
かまやつひろしは凄い。大体の曲をかまやつひろしが作曲してるんだけど、思い切り「ブリティッシュビートのいいとこ全部もってきましたー」みたいなのがすげーいい。かっこいいなー。日本のバンドですよ。しかも66年。たとえ日本の音楽がアメリカやイギリスより遅れていたとしても、こんな音楽が生まれるならいいじゃないかと思えてしまうくらい。
何よりいいのはめっちゃ勢いがあって前のめりな感じなくらいの演奏。初期ビートルズとかが「勢いがあって云々」って語られるじゃん?そういう感じが物凄くある。もうホント音もそのままブリティッシュビート。60'Sのイギリスロックンロール。井上孝之大野克夫のギター/オルガンコンビがナイス。
阿久悠の歌詞もいいと思うけど「フリフリ'66」がかっこよすぎるのでいかした大賞はかまやつひろしだな。いきなりこんな変則的な拍子が来て「レッツゴフリフリシェキベイベー」とか入るですけど。そりゃかっこいいだろって感じ。そりゃ人気出るって。3つずつ進むベースもギターラインもいかしたボーカルも歌詞も演奏も荒削りで最高にかっこいい。
2月にベストかなんかが出るそうなので手にしてみてはいかがでしょうか。余裕でかっこいいっすよ。いかしたベイベー。ロックンロールで踊るぜベイベーって感じ。
[ザ・スパイダース・ベスト・ヒッツ]