懐かしい

the boo radleys / WAKE UP!
今じゃ存在すら忘れ去っている人も多いと思うけど、このアルバムは有名だし好きな人がとても多いな、という印象の1枚。リヴァプール出身4人組バンドの4枚目の作品。95年。ちなみに野田太郎率いる「ジァイアントステップ」と言うバンドのバンド名はboo radleysのアルバム「GIANT STEP」から取られたものだと思われます。よくよく考えてみるとインディー時はROUGH TRADEでその後CREATIONに移籍っていう流れ、凄いと思います。サラブレッドだ(笑)
初期はシューゲイザーっぽくて、ノイズギター炸裂。PALE SAINTSとツアーしたりしていたんだけど、この作品は超ポップ。1曲目でもある「WAKE UP,BOO」という曲がとても有名で、きっと知ってる人も多いと思うんですけども、本当にポップ。キャッチーって言うよりもポップって言ったほうがいいと思う。本当にこの作品は「やりすぎだよ」ってくらいにポップで、次の作品になるにつれ再びヘヴィになったりします。
人懐っこくてほっこりした曲が特徴。60'Sビート全開のキャッチーで切ないメロディー。ソフトなコーラス。きらきらとしたサウンド。ご機嫌なホーン。そして時にノイジーなギター。
全体的にとてもご機嫌で切なくて超ポップなギターロック。ビートルズと言えばOASISだけども、ブーの方が人懐っこい。ほっこりしてる。ギターロックのひ弱さとか青臭さとか青春の香りを漂わせている気がする。

BOOの表題曲は本当に有名なんでロック系のイベントでたまに聞くと思います。去年蝦夷ロックのチケットを買ったらついてきたおまけのDVDにLONDON NIGHTの光景が写ってたんですけども。その時にちょうどBOOのWAKE UP,BOOが流れていて。カメラに写っていた大学3,4年生か社会人かってくらいの男の子が凄く嬉しそうに一緒に歌っていたのを思い出す。とても嬉しそうに歌ってて見ているこっちも嬉しくなった。持ってる人は見てみてください。ロンナイのところです。ここで流れている曲です。

今たまたま歌詞を見ていたら!やばいね。結構いいこと書いてるんだね。驚くほどに青春路線でびっくりした。

25歳 これほど"生"を実感したことはなかった
だから目を覚ませ ブー
やらなきゃならないことがたくさんある
まだ早い のんびりやれよ
どうか急がないでほしい
ぼくは一日中起きていた ぼくは何だってできる
何だって 何だって
「ウェイクアップ、ブー」
この歌詞からも分かるとおり。こんな感じの音です。いかにも"90年代のイギリス!"っていう音で、そしてとてもキラキラしている。たまに切なさが溢れているけれどもそれ以上に衝動が満ち溢れていてとてもポップな作品。懐かしい。

上の歌詞の内容が25歳だったのは偶然なんだけどもなんか「うわぁぁぁ」って感じがする。




追記:おまけDVDじゃなくてスペシャRSR特番だった