エモいということ

Joan Of Arc / How Memory Works
この前「Race The Sun」というバンドを買って明らかに「失敗した」と思った。それは「キラキラな疾走感エモ」って言葉に釣られて買ったんだけど、いかにも「アメリカ!」って感じのメタルラップっぽいボーカルが入っていたり、もう「熱すぎ」って感じの声や大仰でラウドなギターとか派手な音といい、どっから聞いてもマッチョイズム全開の「オルタナサウンドが強かった。今はこういうのを聴けないというか。あからさまに耳が拒否してしまう。こういう熱いエモはジミーイートワールドで限界かなと思った。
最近私の中で「キラキラしていてエモくて疾走感もあるよ」っていうのはthe brotherkiteに集約されてしまう。これとデスキャブがあればいいかなと思う。闇雲に「エモ」という言葉に飛びつくのはやめようと思います。反省。
Joan Of ArcはアメリカのJade Treeというエモレーベルから出していた(新作はpolyvinyl)看板アーティストなんですけども。キンセラ兄弟の兄、ティム(ex-owls)がやっているバンドです。ちなみに弟はOwenの人です。
あのさ、54-71も「エモ」って言われたりするけども。私が好きなのは音響寄り/もしくは歌モノ寄りのエモなんだと気がついた。だからOwenも好きだし。lowも好きなんです。いや、音響ポストロックの中で歌モノ/コアものが好きなのかな?もうこの辺りの事情がごちゃごちゃで分かりませんが。pinbackはやっぱりスロウコアになるもんね?
で何が言いたいかというと「エモって言葉は広すぎる」ってことなんで自分も気をつけたいと思います。
そんでもってJOA。歌モノエモ。適度に実験性ある音。シカゴ音響寄りということでTHRILL JOCKEYレーベルからも出していたことがあるっぽいです。緊張感はあるけれどもそこまでひりひりした感じでもない。比較的穏やかな流れが多く疾走感みたいなものはないからゆっくり聞き込める。けどもボーカルはなかなかに搾り取る感じで胸に来る。繊細さを持ったアコースティックサウンドにティムボーカルが加わったときの壊れそうな世界観が素晴らしいと思う。歌モノ/スロウコアの辺りに関してはアメリカは本当によいアーティストが多いと思う。
↓こういうのとか
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来日して欲しいね

Low Barlow / Emoh
セバドー/ダイナソーJr

Ida / Will You Find Me
Idaはこの前新譜出てたよ。輸入盤は2/25に出る

Art of Fighting / Wires
これオーストラリアなんだけど。