2/19アベルは野良猫@LOFT NAKED

2/19 新宿LOFT NAKED
「アベルは野良猫@LOFT NAKED」

高木フトシHATE HONEY)→http://hatehoney.com/02/
FREDELIQ→FREDELIQ
カガワタカテル&タナカユカリ(HARTFIELD)→http://www.hartfieldweb.com/

ACOUSTIC NIGHT

→会場で買った
HARTFIELD/L.I.B.R.A
以前HARTFIELD / True Color,True LieというCDを紹介したのですが、その後に出たシングルを買いました。6曲入りです。これまた以前に紹介したエストニアシューゲイザーバンドPia Frausのリミックスも入っています。去年の6月に発売されたもの。甘くて胸キュンもののシューゲイズ。声がめちゃくちゃいい。サインもらった。

←さっき会場で買った
FREDELIQ / 1st demo
くるり主催のNOISE McCARTONEY RECORDSから発売されたコンピ(05/2/4発売)、NOISE McCARTNEY RECORDS COMPILATION Vol.2に収録されているバンドの3曲入りデモ。some of usとハイラインで買えるらしいよ。これから聴く。ボーカルがフィッシュマンズっぽいのですよ。買うときにメンバーの人に「フィッシュマンズ好きなら是非!」って言われた。

最近の傾向的にこのサイトを見に来る人はシューゲイザー好きな人が結構多いと思うんですけども。んなことない?けどHARTFIELDは本当にいいので聴いてみてください。日本のシューの中では一番好きかも。dipを始め、ルミナスオレンジcruyff in the bedroomCoaltar Of The Deepersなどに惹かれる人は勿論、シューゲイザーって何さって人でも、「スーパーカーの1stみたいな感じが好き」って人なら気に入ると思う。

ライブ
今日はアコースティックだったので新鮮だった。HARTFIELDはCDとは違う一面を見れたし、初めて見たFREDELIQの人の歌い方も良かったし、フトシさんソロも初めて見たけど面白かった。新鮮な気持ちで見れた。今日は本当に3つとも良かったんで当たりだ。嬉しい。そういう時は本当に嬉しくなる。思わずCD買った。
歌い方にそれぞれの特徴が出ていて面白かったんだけど、その話は眠いんで明日また。

続き。
FREDELIQからボーカル/ギターの斉藤さんのソロ。初めて聴いたんだけども声がフィッシュマンズ系だった。あぁいう高くて女の人みたいな感じ。ハイトーンで「ララァ〜」とか歌えてしまう感じの。最初に聞いたときからずーっとそれを思い続けていたんだけども、そしたら最後にFishmansの「いかれたBaby」のカヴァーをやってくれた。Fishmans大好きなんだと言っていた。アコースティックヴァージョンの「いかれたBABY」も良かった。佐藤君よりももう少し素朴でどっしりしている感じがしたよ。他には永井真理子笠置シヅ子のカヴァーをやっていたりした。「あぁなるほどなぁ」という感じだった。アコーステイックライブだとメロディーだけが強調されてしまいがちなんですけども、CDを買って聴いてみたら、こっちの音はもっとほっこりしていた。懐かしい感じのメロディーだったりノスタルジックな雰囲気だったりヘタウマボーカルだったりした。キセルとかmooolsとか好きな人は気に入るかもしれない。Polaris好きな人にも勿論お薦めかな。ダブ要素とかはそこまで強くないけどもギターの音とかメロディーが子供の頃みたいな感じで切ないよ。ジャケットみたく夕暮れっぽい音。とても良かった。誠実そうに歌ってた。

HARTFIELDからフロントの二人。こちらはCD通りの、それ以上にいい声だったんで嬉しかった。男女ツインボーカルなんだけども、とても甘くて絶対に腹から声は出していないであろう掠れボイスなんです。言うなればナカコー。言うなればミキちゃん。あれをもっと突き詰めた感じ。透明感があって浮遊感があって甘くてキュート。そして平熱。どこまでも平熱。決して感情を込めて叫んだりはしない。歌っていて針が振り切れることはない。そういう感じ。その声で胸がきゅんとするような切なくて甘くてキャッチーなメロディーを歌うんですけども。最高です。最近のシューバンドの中ではHARTFIELDが私の一番好きなメロディーラインを付いて来る気がする。シューバンドなんで本領はディストーションの嵐嵐嵐ノイズノイズノイズっていう轟音っぷりなんだろうけども昨日はアコースティックだったんで余計に声とメロディーばっか印象に残ってしまうのはしょうがないです。私が一番好きなnineballを1曲目にやっていたからめちゃめちゃ嬉しかった。あと途中カヴァーでLA'S / THERE SHE GOESをやっていた。それもまた嬉しかった。あと輸入盤(clairecords)のみに入ってる曲で普段はあまりやる機会がないからって言って「WONDERFUL WORLD」やった!!嬉しすぎだ。やっぱり正統派マイブラチルドレンなんだなと思うくらいにとにかく甘くて透明感がありすぎる。シューゲイザーをさ、FUZZやディストーション抜きで見るとしたらやっぱりメロディーじゃないですか。昨日見ていてHARTFIELD、メロが凄くいいんだなと思った。轟音に頼りすぎているわけでもないんだな、と。いや、そんなのCD聴いてて知ってたけど。改めて思いました。だからちゃんとしたライブを早く見たいです。フィードバックしまくりのギターの音に溺れたい。サインもらった。嬉しかった。

んでもってフトシさんのソロ。FREDELIQの人とは練習スタジオの部屋が隣だったことがきっかけで、HARTFIELDはVINYL JUNKEEのプロモCDを大量にもらった際にhartfieldの音が一番気に入ったってところが出会いのきっかけなんだってさ。フトシさんはShoegazerって言うか、轟音系が好きって感じがするね。そんな感じがした。
バンドはメンバーとも友達だしいつでも出来るからって理由で、修行みたいな感じでソロやってるって言ってた。今後も続けていくって。んでもとにかく会場の空気に飲まれていると連呼していた。だって小さいんですよ。めちゃめちゃ近いし。30個前の方に椅子があってあとは後ろで立って見るの。オールスタンディングでも70っていうキャパなくらいに小さい。「一応飲み食いする場所なんでそうしてくれ」って言ってたけどもそういうわけにもいかないので皆で前を凝視してしまう→緊張って感じだったらしい。前に出た2組も仕切りに「緊張する」と言っていたし。昨日出た3組の皆さんとも「立ったりざわざわしたりしていいよ」と言っていたけども、「やっぱりいい歌は聴きたくなっちゃうもんなんだよ」、と思いました。しかもあそこの会場は横がガラス張りなんで通行人がめちゃくちゃ見ている。ちょっと面白い(笑)。途中でちらっとこっちを気にして歩いていたカップルにフトシさんが「どうもー」って感じで頷いてたらそのカップルも頷きながら去っていって面白かった。「愛を感じるカップルだ」とフトシさんが言っていたけど確かにそんな感じ。素敵。フトシさんは「緊張する!」って言ってビール飲みながらやっていて途中「一服させてくれ」って言って一服していた。けどなんかそんな雰囲気もアットホームで面白かったよ。
昨日思ったのは「本当に歌い方って色々なんだなぁ」っていう当たり前のことで。HARTFIELDみたいにどこまでも平熱な歌い方だってあるしさ。FREDELIQの斉藤さんみたいにハイトーンで歌いきってしまうってのもあるし。アコースティックだと余計にそういうところに気付いてしまうでしょう?フトシさんはねー。フトシさんは。
凄かった。
お前いきなり表現レベルが下がったなって感じなんだけども。うん、凄かったよ。途中2曲くらいギター間違ったりして「もう一回やらしてくれ!」って言って再びやり始めたり「チャレンジタイム!」って言って難しい曲に挑戦しだすところとか、そういう態度含めて全部「凄いなぁ」と思う。歌い方が熱くて好きなのは元々好きだけども、昨日はそういう細かいところ含めて好きになった。SIONとジョンレノンの曲をカヴァーでやってた。曲順を全然覚えていないんだけども最後が紫でアンコールがsummer snowだった。あとは「歌いたいから」っていう理由で特別な曲をやったりしてた。LOFT NAKEDが「トーク&ライブ」ってことで頑張ってトークしようとしていたんだけどもぐだぐだになっていて可愛かったよ、みたいな(笑)。「みたいな」が気に入ったらしく何度か使ってた。フトシさんは曲の前とかにぼそっと言う一言がかっこよすぎて参る。たまにくさい事とか言うんだけどもどうにもそれに参ってしまうくらいにはまっているのが凄いと思う。
真ん中くらいで詩の朗読をしていた。詩を付ける際に収まりきれなくて凄く長くなってしまうものがあるからってことみたいです。これがとても良かったです。とても良かったんでなんの曲かは言いませんが皆も一度は聞いてみるといいと思います。大体歌詞を読んでいると物語型/主観型ってのに分かれると思うんですけども、フトシさんは物語型の描写が上手いなぁと思った。何だろう、あと読んでるときの声が好きだな。決して平坦じゃないけどもそこまで押し付けがましい感情の込め方もしないっていう読み方も好きだなと思う。ある程度委ねてくれる感じがして聴きやすかった。
やっぱり歌い手、発し手としての高木フトシと言う人は凄いなと思ったからまた行きたいと思います。面白かった。