ただいま

一昨日書いた妄想ライジングサン。こんなに反響があるならばやっぱりnilの名前混ぜておけばよかっターとつい思ってしまう辺りがnilヲタ全開な今日この頃なわけですよ。こんにちは。いや、だってほら、あそこまで大好きな面子並べちゃったらきっと見るのに必死になるじゃんその上nilが加わったら体が一つじゃ足りないよー状態だから。敢えて書かなかったんだけども。くそう。
陽が長くなった気がするしいきなり寒さが和らいだ気がする。今日は外歩いていてもあんま寒いと思わなかった。一昨日書いたとおりに一般試験受けてきた。なんかえらい簡単だった。罠なんだろうか。

舞城王太郎/熊の場所
またも舞城王太郎なんだけども。これはかなり面白かった。気に入った。九十九十九が話が入り組みすぎていて素直なパワーと感とかスピード感とかイカレ文体抑え気味かな、と思ってたんだけど、こっちはそれ再びという感じだった。短編集で3つ入っている。どれも「バイオレンス青春」という感じの作品。相変わらず猫が大量に殺されたり犬殺したり金属バットで汚いオッサン殴られまくりだし意味の分からない殺され方して神社の前に座ってたりフェ○チオ千本、いや一万本ノックとかあったりしてハチャメチャ。けども面白い。息咳き付かせず読ませてしまう。しかもどんなに残酷だったり無茶苦茶な事やってても読み終わるとまるで素敵な青春小説読み終わったかのような清清しさがある。舞城王太郎ってそうだよね。描写とかすっごいグロくてストーリーとか意味わかんないのに何かを心の中に残せて行ける人だと思う。
ミステリーっぽい流れはあるけどもこの短編ではあまり重要ではない。
「ピコーン」がすっごい好きで。これ最後どうしょうもない終わり方なんだけども(←事件的には)、最後の最後に主人公の女の子が笑顔の理由を考えてるところとか泣ける。決意の日の描き方とか、本当に凄いと思った。太陽の光を浴びてるだけで、風のにおいを嗅いだりするだけでどうにも嬉しくなってしまうところとか、そういう感覚。押し付けがましくないポジティブ感覚が良かった。舞城さんの話に出てくる人は割と「いい」とか「これが正しい」「むかつく」っていうのを最終的に本能で判断する人が多い気がする。あと、色んなことに直面した時に取りあえず自分でなんとかしようとする姿勢が好きだな。「熊の場所」っていうのはそういう話だ。
人はそれ相応の頭と精神を持ってるんだから、困難にはなるたけ立ち向かうべきだと思うし、そうやって幸せ(精神的にも)を掴んでいくべきなんじゃないのかなぁ。あと、幸せって言うのは絶対に手に入れたほうがいい。どんな形でも。ちゃんと自分の幸せを探して自分で手に入れるべき。と、この人の本を読むと思います。
私やっぱこの人の文体好きだな。逆に段々読みやすくなってきた。