最近好んでたもの

SANDY DAVIS / Inside Evert Fat Man
あぁブリティッシュポップだなぁっていうメロディーのオンパレード。日曜日の昼下がり感満載。後にGRACIOUSを結成する前、74年のソロアルバム。王道のブリティッシュロックンロールサウンドをベースに、小気味がよくて爽やかにきらきらしてたりする感じがイギリスっぽい気もします。


The Free Design / Heaven/Earth
美しいコーラス&ハーモニー。ソフトな楽曲といい、これぞソフトロックなのかな。1969年の作品。フリーデザイン始め、この辺りのソフトロック聴いてるとネオアコ、いやいや違う、「渋谷系」に与えた影響でかいんだろうなと思ってしまう。「サンシャインポップ!」っていう言葉が似合いまくりの楽曲の嵐。開放的で昼下がりの外の空気や風が似合う1枚。

Heaven / Earth

Heaven / Earth


Harpers Bizarre / Secret Life of Harpers Bizarre
紙ジャケ出ましたね!ソフト通り越して最早ドリーミーでもあるハーパース・ビザールの3枚目。1968年。音のアレンジが面白いなと思います。まったりとしたソフトさやサイケさ、実験的な部分、もう作り物めいているとも言えるほどの楽曲が並ぶ名盤。ロジャー・ニコルズ等のカバー含む。きらめきすぎてて、一瞬「この世界には手が届かないよ」的な気持ちになって、それを過ぎるとまるで昼寝をしてるときみたいな夢見午後地の世界が広がってるみたいな、そんな作品だと思います。素晴らしい!

Secret Life of

Secret Life of


LOST IN TIME / 時計
1stの「冬空と君の手」とは違い、今回のアルバムはロストの落ち着いた部分、荒さではなくて作りこんだ部分を持ってきているなぁという印象。1st好きな人には物足りなさがあるのかもしれません。どっちかと言うと疾走感あるゴリゴリギターサウンドのロストが好きな私ですが、それでも「きのうのこと」や「サンカク」は素晴らしいと思います。
サンカクっていうとやっぱりブッチャーズを思い出しちゃいますね。マイベストトラックは「証し」だな。これから聴き込んでいきたい作品。1stアルバムのタイトルでもある10曲目、「冬空と君の手」の最後のラインは泣けます。本当に。

時計

時計


nil / AGAPE、Scherzo
nilの2枚同時ミニアルバム。この時期に2枚のミニアルバムを出して、しかも1枚目が激しい方で1枚目が静かな方だなんて、どうやったって「nil from hell」「さよならダヴィンチ」を思い浮かべてしまう。というかそれを狙ってた感もしするからそれならそれで「どう変わるor変わらない」のかを聴いて確かめなきゃと思っていた。
アガペーダヴィンチよりはエクスカリバーの系譜に当たる印象の音だと思った。やっぱりOne Dayが好きです(笑)。ロマンスカー大好き人間なんで。哲君っていうのはこういうとこは不器用というか、こういう曲を作ってしまう哲君が好きです。スケルツオの方は予想以上に90年代なヘヴィさが残ってる感じがしました。うーん、ホントこの辺りの音好きなんだろうなというか。王道の哲君な気がしました。こっちの方がのびのび感がありますね・・。
2枚聴いて思うのは「どうやったって哲君は哲君」ということでした・・・。(笑)
哲君は強がってるところが哲君だと思うんですが、さすがに今回は強がっててもその隙間からちらっと弱ってるところが垣間見えそうでドキドキしました。

スケルツオ

スケルツオ


SPECIAL OTHERS / UNCLE JOHN
日本のジャムバンド。6曲入りのミニアルバムなのですが、3曲目の「Uncle John」がとにかく素晴らしいです。南の国の、ラテンの音の混じった優しさが目立つ曲だ。どこまでも続いていって欲しいポップさ、少し切ないメロディー。1曲の中に物語がある感じがして、それがとても好きなのです。芹澤君の等身大っぽい声も全部がいい。今年の10曲を挙げたら絶対入る正に名曲!ジャズやソウルさの混じった「random」も素敵だと思います。

UNCLE JOHN

UNCLE JOHN


Her Space Holiday / The Past Presents the Future
少し前に来日していたハースペ、6枚目の新譜。夢見心地な宅録打ち込みドリームサウンドをベースにしたヒップホップ。ストリングが混じった音の気持ちよさが素敵。ベースの音、リズムのよさもさることながら、矢張りメロディーが秀逸だと思う。夢みたいに白くはなりすぎず、どこかリズムの感じやボーカルが現実に戻してくれる感じがたまりません。前作の方がダイナミックで好きな人もいると思うのですが、こっちも全体的な作り、完成度はかなりよいと思います。平熱な感じがしてすごく気に入ってる。

Past Presents the Future

Past Presents the Future


Eels / Blinking Lights and Other Revelations
今年新譜が出てるのに全然盛り上がってる気配すら感じなかったeels・・。そういや、なんで?2枚組でかなりの大作なのに。Daisies of the Galaxyをやや内省的にみたいな感じだし、疲れてるときみたいな、泣いた後みたいな、それでも少し嬉しいときみたいな、いい夢を見ているときみたいな、そんなeelsっぽいバランスの取れた世界が広がっていると思う。ハスキーでスモーキーなeのボーカルに、ゲストで参加しているTom Waits!!!この二人の絡みが何とも言えない凄さを持っています。
やっぱりeels好きなんですよ。歪んだ心。ブルースそして美メロ。