Juno

Junoの本の方を読みました。映画は見てない。映画の方が良い作品なのだろうと思う。とりあえずサントラが良いし。予告映像も面白そうだよね。オサレな感じで。

主人公が77年の音楽が最高と豪語し、NYパンク大好きという少女なので、話の中でも音楽ネタ多し。ソニックユースはクソとか言ってて面白い。えー、ソニックユースかっこいいじゃんかようと思う。
サントラはMoldy Peaches(とKimya Dawson)というUSインディーバンドの曲が本当に素敵です。アコースティックなんですけども、ヴァセリンズのような感じで。染みる。たまにモットザフープルやバディーホリーが入ってるのも良いですよね。その他にはベルセバやキャットパワーなど、全体的にローファイな感じです。
話自体は、作品にも会話で出てくるモットザフープルの全ての若き野郎どもみたいな感じ。パワフル。
少なくとも、ドラマ「14歳の母」のような湿ったさ・暗さ・重さはない。ある意味アメリカ的。
妊娠

中絶しに行く

赤ちゃんに宿る「生」に触れ、中絶を拒否


ここまでは流れは一緒なんですけど、その次のステップの「自分で産んで養子に出す」ってのが凄いなーと思って。普通の日本の中学生高校生じゃ考え付かねーだろこれは。っていうかそれでいいんだろうか。話の中でも誰誰が中絶したとか普通に出てくるし、アメリカすげー。超オープン。
主人公はお腹大きくなっても普通に学校の中歩いてるし。そう、「普通」に。先生に嫌味言われたとかクラスメートから虐めにあったとかはそんなに書いてない。書いてあったとしても彼氏(同級生)が嫌な思いをしたのかもしれない、程度の記述。超偏見なし。
うーん、なんていうか全体的にカラっとしすぎな感があるんだけども、ハッピーエンドで最後はほんのりいい話なんだよなぁ。誰だって家族や恋人と多かれ少なかれな問題を抱えていて、けれど、それはほんの一言や小さな事件をきっかけに変化する。良い方にも、悪い方にも。ほんの一言の言葉が人を深く傷つけ、そして救う。
高校生の心の揺れ方や恋人や家族への想いの変化が瑞々しく書かれていると思う。


しっかしこれがアメリカの女の子のリアルな感覚ならば、アメリカってすげーと思わざるを得ない。そりゃー女の人が強くなるわ。陰湿ないじめとかがない分良いんだろうか。いや、たまに銃乱射とか起きるもんな…。
高校生の妊娠というテーマの割りにほのぼのあっけらかんとしているんだけども、その社会背景や価値観を考えていると、「うーん」となってしまう、奥深いんだか何だかよく分からん内容でした。面白いとは思うけど。
取り合えず映像で見てみたい。Junoがキュート。あと、Junoの彼氏が可愛い。頭がくるくるで細くて、パーカーとか着てて、目立たなくて。陸上部で足がきれいという、どツボな子でした。

Juno

Juno