YO LA TENGO / Painful


Painful

Painful



USの素晴らしきインディーロックバンド、ヨ・ラ・テンゴが1993年に発表したアルバム。未だに根強いファンが多い6枚目の作品。


ヴェルベッツから脈々と流れているであろう、サイケでミニマルな恍惚感。
聴いていると深い闇に溶けて行くような感じがするのだが、それがまた最高に気持ちが良い。


90'sインディーロック王道の、フィードするギター。
漆黒の闇ではなく、ジャケットのような夜明の柔らかい闇を連想させる音の波。
決して力を込めすぎないボーカルと、相反する疾走感。
マニアックなりすぎない音とポップになりすぎないメロディ。

全てが絶妙の感覚の本当に素晴らしい作品。
USインディー好きの人だけでなく、PostRockやダウナーサウンド好きにもお薦めできると思う。