The Vaselines / The Way of the Vaselines

The Way of the Vaselines

The Way of the Vaselines


80年代後半に活動していたスコットランドのバンドのベスト。
カート(NIRVANA)が好きだったバンドと言う事で有名。



1980年前後、Young Marble Giantsがスカスカな音と共に鋭いポストパンサウンドを鳴らした。
それから数年経ち登場したヴァセリンズは、正にギターを歪ませたYMGという感じだ。
系統が近いと言うか、同じ匂いがする。


1978年にパンクが生まれ、NWやポストパンクが起こる。
それから約10年後にグランジが盛り上がっていくけれど、ヴァセリンズを聴いていると正にその「繋ぎ」のような存在なんだなぁとなんだか感慨深くなる。



荒削りで、スカスカだったりよれよれだったりする音から生まれる生々しさ。
芯の強いヴォーカル(でも上手くはない)と、歪んだ轟音、何故かそこに宿るポップ感の組み合わせがむちゃくちゃかっこいい。
清涼感があるのと平熱感丸出しの対照的なヴォーカルが最高です。


とにかくザッツ・インディーな音が詰まりまくっている。
ひっそり隠れるにはもったいなさすぎる存在だと思う。