君に届けを読んだ。

1〜2巻読んで止まっていた「君に届け」を一気に10巻まで読んだ。

君に届け 10 (マーガレットコミックス)

君に届け 10 (マーガレットコミックス)

もうね、まずちづちゃんと龍のお兄ちゃんのエピソードの最後のとこ泣いた。そして9巻終り〜10巻でボロボロ泣いた自分どうした。1〜2巻読んだ時は確かここで「少女漫画だなー」とだけ書いていた記憶があるんだけども。いい意味でも悪い意味でもって感じで。本当ごめんなさいとても面白かったです。
最初は最近良くある展開都合良すぎだろ的な薄い話なのかなーと思っていたんです。暗い子が明るくなってハーレム状態?になるのかなぁとか思ってて(ほんとごめん)。だけど違うんですね。作者の方が「王道をやりたかった」と言うとおり、本当にいい意味での少女漫画なんだな。
引っ込み思案な少女が人を好きになっていく過程。好きな人に思いを届けることの難しさだとか恥ずかしだとか心の葛藤。そういうのがすごく丁寧に描かれている。恋に友情にと真正面から向かい合う主人公がすごく可愛い。
人を好きになることはこんなに素晴らしくてこんなに苦しい。好きな人に好きになってもらうことの奇跡みたいな難しさ。思いを伝えることの苦しさ。一緒に並んで帰っただけで世界が変わるんじゃないかってくらいに嬉しくなったりする気持ち。
もう甘酸っぱすぎて胸がキュンキュンキュンキュンしまくりでした。
告白シーンが素晴らしいなぁと思う。久々にこんなにグッと来る告白シーンを見た気がするわ。




それにしても10巻にしてやっと告白。キスすらしないというピュアさ。
最近の過激の一途を辿る少女漫画と逆行している気がする。いや、2極化なのかなぁ。低年齢向けは過激、というかうすーい感じの話になってるって言いますが。こういう胸キュンの良作がたくさん出てくるといいですね!青空エールも面白いと思う。