ELLEGARDEN is BACK in TOWN

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ELLEGARDENが復活するということでTwitterが大騒ぎになっていた。
今で言うワンオク的な立ち位置になるのかな。リスナーの多くがキッズだったように思う。
わたしはその頃既に『snoozer』と出会っていて、日々何か目新しい音楽はないかと探し回っている状態だった&周りもそんな感じだったので、無邪気に「エルレ最高!!」とか口にはできなかったんだけど、実はエルレとかdustbox、GLORY HILLとかlocofrankみたいなバンドを沢山聴いていた。その中でもキャッチーなメロディーとティーンの心を鷲掴みにするポップさにかけてはELLEGARDENが群を抜いていたように思う。
今やワールドチャートはHip Hopやブラックミュージック全盛で信じられないかもしれないけど、その頃はまだロックも少しだけ息をしていた。良いエモバンドも沢山あって、HMVタワレコには毎週新しいエモバンド(糞バンドもいっぱいだったけどw)のアルバムが入荷していた。まだあるのかは分からないが、渋谷にはエモをメインに扱うコア過ぎるレコ屋とかあって、たまーに覗きに行っていた。
 
 
かつてエルレを聴いていたキッズたちももう立派な大人ですよ。
恐らくは殆どの人が働いていて、もしかしたら家庭を持っている人だっているのかもしれなくて、ちょうど一番現実を目の当たりにしている時期なのではあるまいか。あの頃だって世界が良いニュースで溢れていたわけではなかったし、未来に希望が持てるのかと言われれば大半がノーだと言っただろうけど、爆音で音楽を聴いているときは、フェスやライブで大好きな音楽に夢中になっているときだけは、「世界が少しでも変わりますように」と本気で祈ることができた。きっと、それが若さだったんだろう。わたしも、君も、キッズだったんだろう。
 
 
最近、音楽を聴いてるだろうか。
 
 
「いやーあまり……」みたいな人が大半なのではないだろうか。SpotifyApple Music等のサブスクリプションサービスが定着して音楽は前よりずっと身近なものになったはずなのに。
いや、分かるよだって生活するの大変だもの。日々忙しいし。理不尽なことで怒られてイラつくし。基本胸糞悪くなるニュースしか流れないし。冷静に考えれば考えるほど未来に希望とか一切持てくて萎えるし。時間ないし。とにかく心に余裕がない。だから時間あっても音楽に手は伸びない。伸びても昔のように魔法のかけられた状態にはならないって人が殆どなのでは。うんざりするようなメインチャートの陰でいい音楽をやっているアーティストも沢山いるのは知ってるけれど、そこに辿り着く気力がない、みたいな。
ELLEGARDENの復活を知って昨日の夜に超久々にELLEGARDENを聴いた。
懐かしすぎて涙腺ゆるんだw ついでにその時期に聴いていた音楽を適当に流していたら、あの頃に悩んでいたあれやこれやをぶわーっと思い出して、その青臭さに笑ってしまった。ありふれた悩みだ。当時は真剣に悩んでいたはずなんだけどね。
キッズの頃の自分が今の自分を見たらどう思うだろうか。多分幻滅するだろうなぁと想像して凹む。
でも、ELLEGARDENを聴いてテンション上がる自分がまだ心に棲んでいたことに少しほっとした。
 
 
エルレの復活で音楽熱が上がった人はぜひ、サブスクリプションサービスで色々と新しい音楽を探して欲しい。
あの頃と同じように、面白い、格好良い、新しい音楽をやっている人たちがいるからさ。
わたしは音楽が好きだから、音楽に死んで欲しくない。
良い音楽が、もっと多くの人に届きますように!