JAZZについて

樫本さんのblog、one step beyondも順調に更新されてますね。嬉しい限りです。
ってなわけでこんばんわー。久しぶりの更新です。
今日は現場の飲み会だったんですけど、私の現場のきれいな女の先輩が私の一つ上だってことが分かった際、上司に「1つ違いでも大人と子供・・」って言われて軽くキレそうになった夏の夜ですよー。まぁ樫も大人になってくれよんと言う事で。いやどういうことなんだか。もぐらってなんですか樫本さん!!!!
樫は間違ってもツンデレではない(断言)。


Waltz for Debby

Waltz for Debby

まーまーまー。


最近はね、ジャズばっかり聴いてます。
というわけで今日は少しジャズの話をしようかと思う。


リターン・トゥ・フォーエヴァー

リターン・トゥ・フォーエヴァー


今まではどちらかと言うとジャズって苦手だなと思って手を出していなかったジャンルだ。なのに、最近するっと聴けるようになってしまいまして。今はジャズとレゲエの名盤を買い漁ってる状態です。聴く時間があればもっといいんだけど。
JAPANかSNOOZERかSWITCHか。とにかくそれ系の雑誌のインタビューで、前に甲本ヒロトが「初めてビートルズを聴いたときわんわん泣いてしまった」って言っていた。
音楽っていうのは不意の出会いと衝動、感動がワンセットになったものなのかなぁとこれを読んだときにはぼんやりと思っていたのですが。
最近ジャズ聴き始めたときはそれがリアルに分かった感じでした。
わんわん泣きはしないけれど、胸をぎゅーっと掴まれて、気持ちをかき乱された。心拍数が上がってドキドキした。25歳にもなって、「なんだこの音楽は!!」って素で思ってしまった。
恥ずかしげもなくそう言えちゃう位だったんだ。



私はずっと、ジャズ=大人、みたいな感じでムードでジャズを捉えてしまっている感が否めなかったです。大人な店でバックに流れている曲、みたいなね。
それがね、違うんですよ。

Kind of Blue

Kind of Blue

ふとこのアルバムを聴いたときにどうしょうもないほど胸を掴まれてドキドキして興奮してしまった。ジャズがムード音楽?ジャズがBGM?どこが???って感じで、過去の自分に駄目だししてしまったくらいにドキドキした。夢中で聴いてしまった。
こんなに生き生きしてる音って初めて聴いたかもしれないと思った。
気がつくと夢中で音を追ってた。そんなこと25歳にして初めてかもしれない。
トランペットのあまりの存在感に脱帽した。後ろのドラムの音やベースの音にも酔った。音のやり取りっていうのかな、1曲の中での各音のやり取り、音が重なっていく様子や後ろで微かに鳴っているところなど、何処聴いても胸が高鳴った。泣きの歌詞なんて、泣きのメロディーなんて存在しないのに、ただその曲を聴いてるだけで感動した。素晴らしくて。
こんなの聴いたことない、とすら思った。
BGMなんかにならないほどに、大人になんてなれないほどに興奮して楽しかった。音を聴いているだけで、音楽だけでこんな気分になれるものなのかと思ったくらいに。
あぁ、ジャズってこんなに素敵なものなんだな、とその時初めて思った。
気負わずに、こんなに人を夢中にさせてしまう音楽なんだと。
テクニックも勿論物凄い。
けど、それ以上に何かが宿っている音楽な気がした。息が詰まるくらい。
そういうことに気付いた気がした。本当に、心から素晴らしいと思った。


Incredible Jazz Guitar

Incredible Jazz Guitar

そんなことがあって以来、今はずっとジャズの「名盤」ってのを教えてもらったり自分で調べたりITMSで試聴したりしてから買い漁って聴いている。
さすがに名盤だけあって困るんだ。
次々と素晴らしい演奏、素晴らしい音楽に出会ってしまって、それが楽しくってしょうがない。ジャズってまったく未知のジャンルだっただけに、その新鮮さが倍なのだ。
初めてビートルズに出会ったヒロトみたいに、新しい扉を開け続けているのだ。
今はまだどのジャンルが好きとかは決められない。
出会うもの、素晴らしい。
ジャズっていうジャンルに触れられたのが嬉しいと思う。


本当に、久しぶりに夢中です。
Herbie Hancockが好きだったりします。


昔は聴いてもよさが分からなかったのに、急激に聞けるようになった。
大人になって牡蠣やウニが食べられるようになったみたいに、するっと抵抗ナシに聴けるようになっていたよ。


ジャズは思っていたほど難しくなくて、本当に私の思う「音楽」そのものな気がする。
そこにあるのは、絶句するくらいに素晴らしい音と、演奏する人間そのものだ。
そう思った。

Nuits De La Fondation Maeght 1970

Nuits De La Fondation Maeght 1970


よし、今宵も、明日も明後日も。ずっとずっと聴くぞ。