bloodthirsty butchers / KOCORONO


KOCORONO

KOCORONO



90年代初期、イギリスにはThe Jesus & Mary Chainというバンドがいて、アメリカにはDinosaur Jr.というバンドがいた。
PixiesFugaziと言ったバンドもいた。ペイルセインツやマイブラというバンドがいた。NIRVANAがいて、ソニックユースがいた。
その系譜で、日本にはbloodthirsty butchersというバンドがいた、と言えるんだろう。


ブッチャーズの96年最高傑作。
ちりちりと燃えるような音の佇まい。ノイズにまみれたギターの音。静と動のダイナミックな演奏。朴訥なのに、繊細な冬空みたいな緊張感があるボーカル。
LOST IN TIMEだってこれに影響されているんだろうし、オルタナでもあり、同時にその後の日本のエモシーンに与えた影響も大きい。


M1の途中のギターリフに涙。
問答無用のオルタナ名盤。


10代、そして20代。どういう思いで音楽を聴いてきたんだろうかっていう一つの答え。
「感傷」なんていう言葉では片付けられない。


ギターノイズはいつだって生々しいものなのだ。