nil / DROP

nil/DROPです。4月6日発売のアルバムからの先行シングルにしてnil初のシングル切りと言うことになります。候補としてこの「DROP」の他に「orion, can you wait?」という曲も一応候補に挙がってたらしい。冬のライブでも両方演奏されていましたが、オリオンの方がセンチメンタルで少し泣きの入った感じの曲でした。私はてっきりシングルはこっちを切るんだと思ってた。両A面でもいいくらいだと思ったんだけどな。
nil周辺スタッフに両方聴かせた結果DROPが選ばれたみたいです。どうなんだろうね。「暗いファンが増えそうだからDROPになった」、とかだったらどうしよう(笑)。シングルだけにイメージ勝負ですか(笑)。まぁいいやそんなこと。オリオンもいい曲なので是非アルバムで聴いてみてください。
DROPが少し陰のあるメロディーが特徴的な曲で、サビからの疾走感と開放感、演奏のダイナミックさがかっこいいなぁと思う。これを聴くと哲君本気モードなんだなぁと思ってしまう。やっぱり前作のカバーみたいな遊び心はあんまり感じない。真摯と言うか素直と言うか、取り組み方がまっすぐになったって気がする。言うなれば自分をさらけ出して創った曲、と言うのか。前は遊ぶ事によって逃げている部分とかあった気がしたんだけど。と言うかそれもまた哲君の魅力だったりしたけどさ。オリオンとかこの曲はえらい裸になっているなという気がします。切迫感のあるリズム隊とRADIOHEADをはじめとしたUKバンドっぽい、生々しさと繊細さを掛け合わせたようなギターラインが絶妙。無駄がなくタイト。だからこそ感情的なボーカルと歌詞が光るんだと思う。足し算と引き算が計算された1曲。
んでもって2曲目の「毒針とステロイド」がDROPとはまた違った感じで、こちらは足し引きというよりは演奏を前面に押し出している感じです。うん、こっちは曲だ歌詞だっていうよりはメロディーの面白さやベースラインの気持ちのよさや展開の面白さとかを素直に楽しむべきかなと思います。よく分からない曲展開に乾杯。最初のギターのリフとかかっこいいんだけど。どことなくPENGUIN JIVEを思わせるような感じだな。全体的にうねりがある感じで、ギターフレーズやメロの雰囲気がなんかRaptureの「House Of Jealous Lover」っぽい感じ・・。雰囲気だけね(笑)。歌詞は内容云々もあるけど言い回しが哲君節(笑)。多分かなりライブ映えする。面白い。いいなぁこれ。去年あんだけライブやってきた3人で作ったんだなというのが物凄く分かる。それだけに切ないわ…。
3曲目がライブ版「HATE BEAT!」ですけど。…あれ、これどこの会場の?(笑)。nilのライブは勢いがありすぎて音で聴くとちょっと笑っちゃう時があるんですけども。あのライブ盤はこれよか凄いからね!!(笑)。「えええええそれいいの?その間違いは許されるの?」っていうような曲がいっぱいだ。気に入ったらライブ盤購入だね。


下に続く。二つで一体。下に妄想が続くと思われる。