Wonder

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R. J. Palacio / Wonder
Stephen Chbosky / Perks of Being a Wallflower
 
どうも!
せっかくChromebook買ったんだからブラウザゲーム試してみたい!!、という不順な動機で『文豪とアルケミスト』を始めてみたんだけど、すぐに覗くのが面倒くさくなっちゃって三日坊主に終わった根性無しです。文豪の見た目はすごい好きだったのに……!
確かにこんな低スペPCでも普通に動いてたなぁ。そこが一番感動した的な。
でもやっぱゲームやるならiPhoneが一番だよねw そこらのPCでは敵わぬサクサクさ。
 
 
最近、TOEICのPART7対策に、ついでにLISTENINGにもいいかと多読を再開してまして。
多読用のテキストだけでは物足りなくなり、日常的に読み進められる小説を買ってみた。文の難易度やボリュームを色々と考慮した上で最近はまっているのがこの二冊。 まずはR. J. Palacioの『Wonder』っていう児童小説です。かなり売れていて、日本語訳されたものが本屋に並んでいるのを何度か見かけたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれない。
生まれつきの病気で顔に大きな障害があるAugustという男の子が渋々学校に通い始めて友達を作っていく話です。
……って書くと、悲壮感漂うドラマチックな物語なのかと思われそうですが、表紙やイラストの感じから分かる通りに文体はシンプルかつポップで軽め。Augustが10歳の少年なので英語自体も難しくないです。10歳らしく感性が素直なのが好感持てるぜ(だからこそ読みやすいぜ!!)
ただシンプルがゆえに、観察眼の鋭いAugustの表現が時折、胸に刺さる(初めて会った子が自分を見てくれない、とか)
 
 
もう一冊がStephen Chboskyの『Perks of Being a Wallflower』という青春小説です。
これは少し前に映画化されているので上記よりは知名度が高いかもしれない。自分も映画を見ていてあらすじが分かっているので、原作にチャレンジしております。今もNetflixで見られるはず。本当は同じくNetflixで映像化され、以前にも紹介した『13の理由』と迷ったんだけど、自殺を扱う『13の理由』は内容が重すぎてな……。『Perks of Being a Wallflower』は高校生の胸きゅんモノ(かつ、左側のきれーな男の子はゲイである)なので、このサイトに来てくださる皆様はこちらの方が好きかもしれない。
さすがに主人公が高校生なので『Wonder』よりは英文が難しいんですけどw、読めないレベルではないです。と言うか、学生時代に散々英語をサボっていた自分が読めるんだから、皆様の方がもっとサクサク読めると思う。
『Perks of Being a Wallflower』の映画は終わりがすっごく良くてさぁ。今でも鮮明に思い出せる。
上記の本たちを読みながら考えるのは十代の普遍性。
学生時代がきらきらしていて楽しかった〜☆って思う人がいる一方で、学生時代が先の見えない・息苦しい・絶望の季節だったと思う人もいるだろう(わたしもどちらかと言えばこっち……)。もちろんそう単純な話ではなく、その二つは複雑かつ繊細に絡まり合うものなのかなと思ったりするけれど、とにかく、基本10代っていうのは似たようなものなんだなっていう。
自分がとても好きな翻訳者の都甲幸治さんの本に「世界文学に触れることは普遍性を意識すること」みたいなことが書いてあって。最近は日本だけではなくて、もう少し視野を広げた『世界』に触れてみたいなぁと思うことが多いですはい。でもそれだと英語だけじゃ足りないんだよね。スペイン語できるようになりてえええ。あぁ学生時代にもっと語学を勉強しておくべきだったと心から思う。まだ間に合う皆さんはまじで頑張るとええよ!!
その一方で、最近は英語の小説を読みながら日本の小説、それも古典と呼ばれるものも多く読むようになった。
地理や言語的な『普遍性』を意識する一方で、時代を超えていく『普遍性』にもまた触れるべきなのではないかなぁと思ったからだ。あと、『普遍性』を問えば問うほど、じゃあ自分はどこに立っていて、どんな歴史や文化を背負っているのか、という『個』(または『地域性』)の部分が強く浮かび上がってくる気がしたからだ。
自分の根本的なアイデンティティはどこにあるのだろう。
それを問うた結果、英語をやめて自国の(己の民族の)言語で小説を書くようになったアフリカ出身の作家もいるそうだし、やはり自分が育まれてきた場所について深く知ることは大切なのだなと思いました。
 
 
英語の本に関しては0円で読める古典もいいんだけど、古典が故に読みにくい感じもしたなぁ。
個人的には上記の本とか、日本で言うラノベ・児童書みたいなヤング(ヤングアダルト)向け小説が英語学習者には合ってると思う。Kindleだと分からない単語タップするだけで意味が出る&予め難しい単語に簡単な英語の説明を表示させておくこともできるのでオススメ。
『文豪とアルケミスト』に出てきた織田作之助さんの見た目が好みだったので織田作之助の『夫婦善哉』を読んだのですが、まじクソニートな旦那を持ち前の甲斐性で世話しまくる女主人公の姿に終始「えええええ……(ドン引き)」状態でした!!w
もしオススメ古典があればぜひ!! 教えてくださいっ。